東京都写真美術館で「甦る中山岩太:モダニズムの光と影」「ランドスケープ 柴田敏雄展」「映像をめぐる冒険vol.1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」を見てきました。
甦る中山岩太:モダニズムの光と影
中山岩太は、作品を見ると豊かな想像力の持ち主だとわかる、どう撮ったかもわからなような写真がたくさんあって、コラージュを多用していたり、ブロムオイルを使って油絵のようであったり、マレーヴィチのように抽象的図形を組み合わせた写真があったりとかなり前衛的で、戦前に活躍し(1895−1949)フランス滞在中はマン・レイなどとも交流があったようで藤田のポートレイトも展示されていました。
映像をめぐる冒険vol.1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅
「イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」は、身体と映像の関係に焦点を当てた作品や展示物が多く、特に近森 基++久納 鏡子『Tool’s Life〜道具の隠れた正体』の、白いテーブル上に設置されスポットライトに照らされたフォークや金槌などのありふれた道具に手を触れる事で突如として影が動き出す作品と、渡辺 水季『In-between Gaze』の、スクリーンに写し出されるピントをずらしたプロジェクターからの映像が、手に持った大きな虫眼鏡を用いる事で一部が鮮明な映像に変化し、更に虫眼鏡を持った自分自身もがその中に投射されている作品とは、身体の動きと映像の動きがリンクする感覚を能動的に体験でき、また、映画史には必須のリュミエール兄弟とエティエンヌ=ジュール・マレの作品集を見て約一世紀の映像の歩みに「ここから来たのか」と感慨深くなったり、残念なのは並べて展示された加工前(?)の静止フィルムはとても綺麗なのに動画で見ると安っぽいCG作品のように思えた牧野貴『still in cosmos』は画質が良くなく音楽もどうもジム・オルークではなかったみたいで、2/5から映像の画質が上がり音楽も変更になるようです。1
渡辺 水季『In-between Gaze』
ランドスケープ 柴田敏雄展
2006年夏にはじめて見たときから約一年半ぶりの柴田敏雄の写真作品では、特筆すべき批評性の高さを感じ、大判の印紙にプリントされた迫力ある風景写真の、パンフォーカスで細部にまでピントが行き届いているからこそ生じる平面性に、ループする幾何学模様、コンクリートの図形図形図形、自然の美観を損ねるためだけに存在するような被写体の無名さは都市よりも都市らしく、カメラのレンズは関数となって大きな印紙に時代の写像を定着させているのでした。
参考・参照
webDICE – 骰子の眼 – 宇川直宏、狩野志歩、牧野貴、渡辺水季らが映像作品展示『イマジネーション/視覚と知覚を超える旅』開催
Next Ages Vol.4 近森 基++久納 鏡子 | 文化庁メディア芸術プラザ
Shiho KANO | 狩野志歩 | official web site
「ランドスケープ 柴田敏雄展」
Toshio Shibata
photo by -hae-


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2009-02-04
by
rui_mashita 